こんにちは!東温市のWebメディア「TOON BOX」編集部(@toon_box)です。
今回は、東温市役所の広報担当のお二人にインタビューしてみました。
というのも、先日の愛媛県の広報コンクールで「広報とうおん」が特選に選ばれたとのこと…!!(パチパチ)
(※2021年1月20日愛媛新聞より)
東温市の広報といえば、最近、Instagramのストーリーがやたらと凝っていたり、Youtubeでおもしろい企画を立ち上げたり…と、いろいろ話題ですよね〜
けど、さまざまな発信を見て
・どんな人がやってるんだろう?
・市役所の人がそんなおちゃらけてていいの?
・広報はどこを目指してるの?
…などなど、正直いろいろ知りたくないですか?
そこで今回、東温市の現広報担当である小出さん、池川さんのお二人に思い切ってインタビュー依頼をしてみたところ、快くお引き受けいただけたので、いろいろと聞いてみました。
Contents
「広報とうおん10月号」特選について
東温市の広報誌「広報とうおん」が、2020年の県広報コンクールで特選を受賞しました。
広報担当の方々が、1~12月号の中から今回のコンクールに応募したのは、市民ら11人の生涯ベスト本を特集した10月号。まず、その制作や選出について伺いました。
-それぞれ、2020年の広報を振り返ってどのようなお気持ちですか
小出:取材にご協力をいただいた皆さまはもちろん、制作に携わってくれた皆さんに感謝したいです。今回の受賞で、さらに広報を見ていただける人が増えたらいいなと思っています。
池川:めちゃくちゃ嬉しいです!東温市の皆さんがもらった賞だと思います。SNSでDMをいただくことも増えてきました。情報媒体に関わらず、市民の方がアクションを起こしてくれた時にすぐ応えられる広報でありたいです。
読者さんの反応が決め手だった
-広報コンクールへの応募に、今回の10月号を選んだ理由はなんですか?
小出:最初は、選べなかったです。どれも力を入れていたので。
池川:年度じゃなくて1~12月の中で、選ぶんですよ。いちばん好きなのを推しの文章といっしょに送るんです。全然、選べないんですよね・・。
小出:で、(応募する)各部門があって、ぜんぶ並べて、どれがいい?みたいな話をして・・悩んで、2人で決めました。最後は10月と6月で、悩みました。でも、僕は10月がよかったんです。
-10月にしたのは、なぜですか?
小出:6月は麦の特集なんですけど、地元の農家さんがこういう想いで会社を作っています、みたいな。やっぱり、(読者さんの)反応見たら10月のほうがよかったんですよね。
池川:うん、あんまり覚えてないけど、最終的に6月と10月でしたね。
広報コンクールは狙っていた?
-広報コンクールには、審査基準があるんですか?
小出:ほんとざっくりしたやつですけど。「全体のレイアウト」、「記事構成」、「企画力」・・・あと、「訴求力」みたいなのもありましたね。今回の審査の評価は、実はまだ聞いてないんですよ。
-やっぱり審査では、特集を中心に見られるのですか?
小出:まあ、そうですね。
池川:あと、(10月号だけではなく)ちゃんと前後の9月号と11月号も審査に送らないといけないんですよ。たぶん、「その月だけ本気出してないか」っていうのを見られるんだと(笑)
小出:はっきり理由は書かれてないけど、たぶんそういうことでしょうね(笑)あと、(審査では)選んだ冊子といっしょに趣旨説明もするんですよ。そこで、この冊子だけじゃなくてYoutubeも同時に更新してたので「多方面に波及させている」という説明も書きましたね。
関係人口を増やすことで読んでもらえる
-10月号はとくに関わる人が多かったと思いますが、それだけ取材も多くて大変そうですね。
池川:どんどん増えてますけどね(笑)
小出:今月(2月号)は、18人ですもんね。1月も17人でしたよね。
池川:これで、行けるって知ってしまってどんどん増やしてしまってますね。
-取材する人を増やしているのは、なぜですか?
池川:小出:行けるって思ったから(笑)
池川:けど、やっぱり知ってる人が多かったら、単純に読みますよね。関係人口が増えるんで。11人いたら、その人たちに関わる人も増えるわけで・・。そういう意味でも、10月号を選んだのかもしれないですね。
小出:あと、変な言い方なんですけど、正直(コンクールを)狙ってたんで。どうやって取れるかは分析してましたね。
SNSを積極的に活用し始めた理由
東温市の広報では、取材と連携してインスタグラムの更新やYoutubeの更新など、さまざまな媒体を利用した発信活動がなされています。
今回の広報とうおん10月号でも、特集「私の生涯ベスト本」とリンクした、本の紹介動画「TOON BOOK STAND」(ブクスタ)の更新、インスタグラムでも投稿やIGTV(インスタの動画投稿機能)と連携するなど、広報の紙面作成と同時並行で発信を続けられていました。
▼過去のインスタ投稿の一例がこちら
幅広い世代の市民に読まれるために
-広報として、YoutubeやInstagramを積極的に使いだしたきっかけは?
小出:スタートしたのは、1年半くらい前ですね、2019年の6月くらい。そのときは、フォロワーは1000人くらいでしたっけ?
池川:「インスタでフォロワー10000人目指す」って言ったときがたしか、フォロワー1300人くらいで・・・。
小出:今が、3700くらいですね。「ストーリーズに力入れてみよう」ってなったのが、2019年の観月祭のときあたりで・・・池川さんが、めっちゃ凝ったやつをアップしたんですよね。
池川:たしかに、インスタに関してはこのときがスタートでしたね。
-インスタで10000人を目指し始めたのは、なぜですか?
池川:インスタでフォロワー10000人になったら、スワイプ機能が使えるようになるんですよ。東温市のホームページとか、ほかのページに飛ばせるようになるんです、URLを貼って。その条件がフォロワー10000人だったんです。
小出:単純にできたほうがカッコいいっていう理由もありますよね(笑)
池川:たしかに、そっちのほうがいいやん!っていうノリみたいなのもありましたね(笑)
-(SNSを使うのは)やっぱり、若い層と関わるためもあるんですか?
小出:反応がいいのは、学生さんですよね。DMもよく送ってくれるので、取材対象を選ぶのにも使用しています。
池川:たぶん、高校生たちはインスタに載せたほうがうれしくて、おばあちゃんとかお母さんは広報の紙面に載ったほうがうれしいんですよね。
小出:そうそう。孫とか娘が出てると見たいですよね。それで、結果、いろんな世代に見てもらえたらいいですね。
効果があると思うからやっている
-2人でやるには大変だと思うのですが、そこまで力を入れているモチベーションは何なんでしょう?
小出:それはよく言われるんですが、やらなくていいかと言われると、ぜんぶやらなくていいですよね(笑)けど根幹は・・・ダサくなりたくないからですね。カッコよくできてるとも思ってはないんですが・・・うーん(答えるのは)難しいですよね。。どうですか(池川さん)?
-休日でも、イベントなどたくさん取材されていますよね。
池川:たぶん土日にわたしと遭遇した方は分かると思うんですけど、いつも本当に楽しいです!みんな「おねーさんもやってみる?」「これ食べてみて!」と話しかけてくれるので。月曜の朝一に「土日の投稿、リーチ数多かったね!」とか、小出さんがアナリティクスの話を振ってくれるのもモチベーションあがります。
池川:けど、正直に言うと最初のモチベーションは友だちでした。(10000人目指すと言ったとき)友だちがインスタをフォローしてくれて、、そしたら毎日投稿も頑張るじゃないですか。ダメ出しもされたりして・・・(笑)インスタに凝りだしたときも、まず自分の友だちの反応が良くなってきて、そしたら取材に行っても周りの反応が良くなってきて・・・みたいな感じです。
小出:すべて(東温市の広報活動として)効果があると思うからやってるんですよね。
池川:あと、土日の取材で「休めてますか?」と「代休ですか、超勤ですか?」は、いちばんよく聞かれます。超勤です。超勤申請しなくていいならしないんですが、ちゃんと対価をもらってないと(市役所が)ブラックと思われてもいけないので・・・(笑)
【悲報】氷瀑の撮影に挑んだ東温市の広報の人置いておきます。#愛媛県 #白猪の滝 2021.1.6 pic.twitter.com/ciRS04dsEe
— 愛媛県 東温市 (@toon_city) January 6, 2021
-やりたいけど、できていないことはありますか?
池川:できていないというか・・、インスタをはじめるときに一つだけルールを決めてました。「お酒は出さない」って。居酒屋さん。それは、別のツールでやってもらえるとうれしいですね。
-飲み歩きとかやってほしいですけど、やっぱそこは市としてやるのは難しそうですね。
小出:やりたいし、やってもいいんですけど・・・学生さんが結構見ているので。がっつりお酒を飲んで・・というのはターゲットが違うかなと。
池川:テイクアウトのお店を紹介したりはしますけどね。
これからの東温市の広報について
最後に、東温市広報のこれからについてや、最近話題となっているYoutube企画「東温市路線バスの旅」についてなどをお伺いしました。
大人気?路線バスの旅のきっかけとは
-そういえば、あのYoutubeの企画はどういう経緯で始めたのですか?
小出:路線バスは・・・なんででしたっけ?
池川:たぶん路線バスは、小出さんとの5分くらいの会話からだと思うんですよ。
小出:あ、「サイコロを転がす」っていう企画のきっかけは、池川さんですよね。すでにやってたみたいで(笑)
池川:そうそう。学生の頃、市内電車つかって友だちと遊びでやってたんです。
-え、すごろくみたいにですか?
池川:そうそう。駅の名前とミッションがあって、サイコロ振って、マス目を進めて、ってやってたんですよ。出た目のところに「お母さんに感謝の言葉をメールする」みたいなミッションがあって、とある駅でメールしたの覚えてます(笑)
小出:・・・みたいなことをしてた、っていうのを聞いて・・おもろい、ええやん、やろや。って感じで(笑)
小出:行政としての理由みたいなのは、いくらでも言えるんですけど、「路線バスの衰退を何とかしたい」「若い世代への波及のためにYoutubeを利用する」とか・・。きっかけは、いつもそんな感じですね。
池川:あと、地域おこし協力隊も知ってもらったほうがいいですしね。
-地域おこし協力隊の2人はちょうどいいタイミングだったということですか?
池川:ちょうどでしたね。
小出:2人のキャラもよかったので。没案もいろいろあったんですけどね(笑)
池川:地元のお店に行ってただただ食べるだけの動画とか(笑)
今後どうしていきたいか
-市役所の仕事なので、担当が変わることもあると思うのですが、後任のことは考えたりしますか?
池川:公務員って、後任を育てれる環境にないですよね。たとえば、私の代わりにきた人に対して私ができることってあまりないんですよ。もちろん、引継ぎはするんですけど、私も次の課の仕事があるので。
小出:なので、考えても難しいんですよね。
池川:よく聞かれるんですけど、後の人のこと考えても、今できることはあまりないですよね。マニュアルもちょっと・・・
-(担当が変わると)細かな投稿のテイストとかは変わってきますよね。
池川:けど、自分たちのやっていることを(そのまま)維持しようとするなら、人数は少なすぎるとは思いますね。もうちょっとチームでやるべきかもしれませんね。
小出:そう思いますね。スピード感も変わってきますし。
池川:けど、今のところ2人なので、できることをやっています。
小出:数値化するのは、そういう意味でもありかもしれませんね。10000人とか1000人って。(担当が代わっても)その人なりのやり方でその数値を目指してもらえたらと。
- 最後に、(漠然とした質問なんですが)広報をこれからどうしていきたいですか?
特にないようですので、この辺でインタビューは終わりとさせていただきました。
お二人とも、ありがとうございました!!
広報とうおんを応援しよう
県広報コンクールで特選に選ばれた「広報とうおん10月号」は、全国広報コンクールに推薦されます。
今後の結果や、これからの東温市の広報活動にも期待しています。
●2021年1月30日現在、先日「広報とうおん2月号」が発行されたところです↓↓
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TOONBOX編集部
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