どこに行くんだ、BABYMETAL?(1/2)【コラム⑨】

 

先日コラムの8『一遍上人とBABYMETAL』を書いたのだが、TOON BOXに載ったのを見たら、ベビーメタルの女性3人の写真が大きく取り扱われていた。

一遍上人とBABYMETAL【コラム⑧】

それはそれで嬉しい限りだが、何だか僕が単なるロリコンのおっさんにしか見られないのではと不安になり……ま、否定はできないのだが、もう少し彼女らのことを説明した方がいいかと思った次第。

確かに彼女たちは、アイドル出身だ。アミューズが仕掛けた「さくら学院」というアイドルグループの中から生まれた。その中で「重音部」というクラブ活動として始動した彼女たちは、中1と小6の幼い少女たちだった。

だが、ヴォ―カルの中元すず香(Su-Metal)の歌の凄さが際立ち、その後もアイドルとメタルの融合をテーマに「BABYMETAL」として活動を続け、2年後には、史上最年少でサマーソニックに出場を果たすまでになった。

その時中1になった菊池最愛(Moametal)の書いた絵日記には「きのうサマーソニックに出ました」とか書いてあったそうで、分かる人には仰天の出来事だったろう。

その後、色々と経験を重ね、2014年初頭には、初めてのアルバムを発売。すぐに武道館で2daysの単独ライブを決行。これも武道館の女性最年少記録(16歳と14歳)を更新。

また、Youtubeで配信した「ギミチョコ」という曲が外国人の目に留まり、その年の夏に初のワールドツアーを敢行。イギリスのソニスフィアというメタルのフェスで、真っ昼間にもかかわらず5万人の怖そうな男達が集まり、大興奮すると言ったシーンが見られた。

またそのyoutubeを見たレディ・ガガが北米5か所のツアーで前座に招いたり、ビルボードのワールドアルバム部門で1位を獲得するなど目を見張る活躍を見せる。

そしてMoametalと水野由結(Yuimetal)が中学を卒業。二回目のワールドツアーの時に、イギリスの有名なロックの雑誌「Kerrang!」と「Metal Hammer」から賞を受けるだけでなく、日本人として初めて両方の雑誌の表紙に抜擢されるまでに至る。

 

ここで多くの方々が首をかしげるに違いない。
そんな活躍しているなら、何で知らなかったんだと。

 

ここまで1枚のアルバムしか発売されていないし、日本のテレビや雑誌に顔を出すこともほぼない。写真集や握手会なども皆無だし、ニュースになることもない。だから名前を知らなくても不思議はないのだ。

じゃあ、外国のヘビメタ好きの、つまり体中に入れ墨を施し髭を蓄えた、むさくるしいおっさんたちがなぜ熱狂するのか?

それは、写真を見て貰えばわかるが、とにかく3人ともかわいい。絶対的にかわいい! そしてメタルの女王と呼ばれるスーメタルの歌が凄い!(ウマいというよりもスゴイ!)。そして「神バンド」と呼ばれるバックバンドの4人が圧倒的にウマい。変態的にウマい!

それがメタラーに支持される大きな要素になっているのは事実だ。

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どこに行くんだ、BABYMETAL?(2/2)【コラム⑨】

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Jin Tadano

Jin Tadano

東温市は古い上着をなかなか脱ごうとしないそうだ。でも本物の文化は受け入れるだろう。時代は変わり、新しい風が吹き始めている。若者の間に芽生えたこの風潮をしっかりと受け止め、東温市発信のアートを広めたい。

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